2020年5月7日、韓国・聯合ニュースによると、韓国・忠清北道忠州市の虎岩池沿いの遊歩道に設置されていた日本人水利組合長の記念碑が移転されたことについて、市民団体から反発の声が上がっている。

記事によると、忠州市民らの憩いの場となっている虎岩池沿いの遊歩道には、日本人水利組合長の鈴木政一氏の事業成功を称える記念碑が設置されていた。鈴木氏は1922〜1932年に虎岩池を造成。記念碑は1933年に設置されたという。

しかし忠州市民らの間で虎岩池は「兵糧米を確保するために造られ、11年にわたって住民が強制労働させられた場所」とされている。そのため記念碑を撤去する、もしくは歴史を教えるための案内文を設置するべきだと主張する声が出ていたという。

記念碑は昨年9月、何者かによって倒される被害にも遭った。記事は「韓国最高裁の元徴用工判決をきっかけに始まった日韓対立により韓国で日本製品不買運動が拡散していた時期のため、誰かが意図的に倒したものとみられている」と説明している。

これを受け、記念碑を管理する韓国農漁村公社は記念碑を近隣の日本人潜水士慰霊塔と韓国人組合長の功徳・功績碑がある場所に移転した。日本の過去の蛮行を告発する意味で記念碑の上部は地面に置かれたという。

記念碑移転の事実はこれまで一般に公開されていなかった。これについて、市民団体・忠清北道環境運動連帯は「記念碑に説明案内文をつけるよう何度も要請したが、撤去されてしまった。これは歴史認識の欠如であり、つらい時代を生きた先祖に対して失礼だ」と批判。「つらい歴史を繰り返さないよう恥辱の歴史も後世に伝えなければならない。記念碑が設置された理由や経緯を記した案内文を設置するべきだ」と訴えているという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「設置、保管する価値があるものとは思えない」「ハンマーで壊してしまえ」「植民地だったことを自慢しているようだ。記念碑は日本に送ろう」など完全撤去を求める声が上がっている。

一方で「撤去したら忘れられてしまう。元の位置に置こう」「歴史を忘れた民族に未来はないよ」「記念碑を横に倒して設置し、案内文で歴史を学べるようにするべき。恥ずかしい歴史を隠すのではなく、再発防止のため教育に使おう」「逆さまに設置すればいい」などと主張する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本)