米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文によると、中国農業大学と中国疾病予防コントロールセンターの研究チームは、パンデミック(世界的な大流行)が起きる可能性もある新型の豚インフルエンザを確認した。中国のニュースサイトの澎湃新聞が6月30日付で伝えた。

仏AFP通信やシンガポール紙・聯合早報の報道を引用して伝えたところによると、「G4」と名付けられたウイルスは、2009年から流行しているインフルエンザウイルス「H1N1型」に由来するとみられるという。研究者らは「高度に適応して人間への感染力を持ちやすい全ての本質的な特徴」を備えているとして警鐘を鳴らしている。

G4は感染力が強く、実験では、季節性インフルエンザへの感染で獲得される免疫は、G4に対する防御効果がないことが明らかになった。養豚関係者を対象に実施した抗体検査では、10.4%が過去に感染したことがあるとの結果が出た。同じ検査で、養豚関係者以外の一般の人々の抗体保有率は4.4%となっている。

世界的に流行した最後のインフルエンザは、2009年にメキシコで発生した豚インフルエンザで、世界全体で数千万人が感染したが、致死率は当初懸念されたほど深刻ではなかった。だが研究者らは、養豚関係者に対する監視などの緊急対策を求めているという。

これについて、中国のSNS上の反応を見ると、「2020年はどうしてしまったのか」「なんて年だ!またパンデミック?」「2020年の唯一の目標:生きていること」「話は簡潔に。豚肉は食べて大丈夫なのか」などのコメントに多くの共感が寄せられていた。(翻訳・編集/柳川)