今月6日と9日に広島市と長崎市でそれぞれ行われた平和祈念式典での安倍晋三首相のあいさつをめぐり、日本のメディアが「両者の内容がほぼ同じだった」と伝えた。中国紙がこれを伝えたところ、ネットユーザーから反響が寄せられた。

毎日新聞は10日付の記事で、「広島市と長崎市で行われた式典での安倍首相のあいさつがほぼ同じだ」という指摘がSNS上で相次いでいると説明。同紙記者が実際に比較したところ「文言がなんと約93%も一致していた」とし、「こうなるともう、『使い回し』か『コピペ』と言わざるを得ない」と断じた上で、被爆者らから批判の声が上がっていると伝えた。

この問題について菅義偉官房長官は11日の会見で「哀悼の気持ちや唯一の戦争被爆国としての立場を申し上げるのは両式典でどうしても同じような内容になる」と説明した。

中国では共産党系の環球時報が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)アカウントでこれを伝えた。中国のネットユーザーからは「安倍首相は、この2つの出来事は同じことだと考えているのだろう」「秘書(官僚)のせいにするのだろう」といった声の他、「別に問題なくない?」「こんなことで批判されるのか」「どこの国の指導者も同じだろう」「中国の指導者なんて話す前から何を言うか分かるんだぜ。しかもこれ(平和式典でのあいさつ)はテーマが同じ。(内容が似通るのは)おかしくない」との声も寄せられている。

この問題については、国民民主党の小沢一郎衆院議員がツイッターで「単に官僚の作文を読んでいるだけ。総理として特段の思い入れがなく、広島と長崎が同じでも大した問題ではないと思っているということ。だから心に響かない」と指摘。日本共産党の志位和夫委員長は「広島と長崎、何のために来たのか」と批判した。

一方で、北方領土や竹島を「戦争で取り返すしかない」などと発言し物議を醸した丸山穂高衆議院議員は志位氏のツイートを取り上げ、「難癖つけすぎ。想いが同じなら文面も当然酷似するし、逆に公式行事ゆえ聞き手に差を感じさせない配慮も必要」と主張している。(翻訳・編集/北田)