日産ミシシッピ州工場、組合結成巡り3日投票 賛否割れる

[カントン(米ミシシッピ州) 2日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>の米ミシシッピ州カントン工場の労働者約4000人は、3日から労働組合結成の是非を問う投票に臨む。その結果は、これらの労働者の将来だけでなく、全米自動車労組(UAW)の未来にも影響を与えそうだ。組合結成に失敗すれば、UAWは米大手自動車メーカー3社(ビッグスリー)との2019年の労働協約改定交渉で立場が弱まるとみられる。

スポーツタイプ多目的車(SUV)の「ムラーノ」やピックアップトラックの「タイタン」、「フロンティア」などを生産しているカントン工場の労働者の間では、組合を結成すべきかどうか意見が割れている。

結成賛成派は、工場の安全記録に問題があることや日産が労働者の年金を確定拠出型に移行した点に不満を口にする。51歳の男性は「賃金の話ではない。私が心配なのは工場の安全管理と年金の問題だ。会社側はわれわれが労組結成に賛成しても何も手に入らず、ゼロからの出発になると言っているが、それは違う」と話した。

UAWは、日産は組合結成が承認された場合に工場を閉鎖すると労働者を不当に脅しているとも批判する。ただ日産はこれを否定している。

一方、黒人労働者が公正な待遇を受けているという面で、日産を評価する声も労働者から聞かれる。52歳の黒人男性は「日産がこの場所にやってきてから黒人は格段に良い暮らしをしている」と強調した。この男性は2003年の工場開設当時から働いており、時給は28ドルとビッグスリーのUAW加入労働者が得られる最高水準に匹敵する。

自動車メーカーが海外やミシシッピ州のように労働者の組合非加入を認める地域に雇用を移転していることから、UAWは組織拡大に苦戦を強いられている。米国南部では中小のサプライヤーで組合を結成したものの、主要自動車組み立て工場の全ての労働者を組織化することは何十年もの間実現できていない。

バンダービルト大学で労働問題を研究しているダニエル・コーンフィールド氏は「UAWが勝利すれば南部の他の地域でも組織化に弾みがつく。日産が勝てば、UAWが南部で組合を結成するのは一段と難しくなるだろう」とみている。

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