米銀、最低限必要な超過準備7000億ドルと推定 当局者は十分量維持に懸念

米銀、最低限必要な超過準備7000億ドルと推定 当局者は十分量維持に懸念

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が主要国内行を対象に1月に実施した調査で、銀行が最低限必要な超過準備預金は7000億ドルと推定していることが明らかになった。調査時の実際の超過準備の規模は1兆2000億ドルだった。

ただ、特定の銀行は実際に保有しているよりも多くの超過準備が必要になることがあり、その場合は資金需要が増す。強い資金需要によってフェデラルファンド(FF)金利の実効レートがFRBの目標から上振れれば、中銀の信認が低下しかねない。

FRBが先に公表した別の調査によると、厳しい流動性の要件を満たす義務がある大手行は、そのような義務がない地銀に比べて保有する超過準備の規模が大きい。

FRBは2008年の金融危機を受けた量的緩和で膨大な流動性を金融システムに供給した後、民間銀行の超過準備預金に適用する付利金利を通じて短期金利を制御してきた。理論上はFF金利は付利を大きく下回ることはない。

米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁はロイターに対し、「超過準備の規模が潤沢かどうかを判断する際、超過準備の需給の変化が金利の変動を引き起こしているかという点が1つの基準となる。現在は超過準備の需要が変化に反応しやすくなりつつある局面だと一部で示されている」と指摘した。

その上で、「超過準備が潤沢ではないとの懸念が生じればわれわれはバランスシートを拡大することが必要になる。それがどの時点になるのかは、今後の推移を見極めなければ分からないだろう」とした。

FRBは4月30─5月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に短期金利の上昇を抑えるため、政策金利を据え置いたまま、銀行の超過準備に適用する付利(IOER)を調整した。IOERの調整は2018年6月以降で3回目で、2.35%となった。

22日に公表されたこのFOMCの議事要旨によると、FRBは一部の銀行が十分とみなす規模の下限近くまで超過準備を引き下げていることに懸念を示した。

超過準備の減少によって「ここ数年の納税期間に比べて、FF金利にはやや持続的な上昇圧力がかかった可能性がある」としている。さらに、流動性の要件を満たす必要がある一部の銀行の「月末の資金需要が高まったとの指摘が市場参加者の一部から聞かれた」としている。

FF金利の実効レートはここ数週間で2.45%まで上昇した後に2.38%に低下。FRBの誘導目標(2.25─2.50%)の範囲内に収まっている。

短期金利に一段の押し上げ圧力が加われば、IOERの一段の引き下げ、あるいはFRBが設定したバランスシート縮小を停止する時期を調整する必要が生じるかもしれない。

FRBは3月に、市場の状況が許せばバランスシートの縮小を9月までに終わらせると発表している。


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