独30年債入札、利回り初のマイナス 応札倍率1.1倍

[ロンドン/ベルリン 21日 ロイター] - ドイツ連銀のデータによると、21日実施された30年債入札は、利回りが初のマイナスとなった。

平均利回りはマイナス0.11%。応札倍率は1.1倍だった。表面利率はゼロ%。発行額は目標の20億ユーロに対し、8億2400万ユーロだった。

主要国の30年債利回りは今年、急低下している。投資家の間では、低成長に対する懸念や金融緩和観測を背景に、満期の長い債券に投資して利回りを確保する動きが広がっている。

独30年債<DE30YT=RR>利回りは今月に入ってから28ベーシスポイント(bp)低下。1カ月の低下としては2016年以来の大きさとなる見通し。アナリストの間では、独30年債利回りがここ数週間低下していたことを踏まえると、今回の入札が低調だったことは驚くべきことではないとの見方が出ている。

ラボバンク(ロンドン)の金利ストラテジスト、マット・ケアンズ氏は今回の入札について、「表面利率がゼロ%の30年債にどの程度の需要があるのかを確かめるリトマス試験のようなものだった」と指摘。結果的に「コミットメントの欠如がみられた」と述べた。

その上で「欧州中央銀行(ECB)が近く何らかの発表を行うとみられているため、市場の見方が変わる可能性がある。ECBの発表を受け、利回りは一段と低下する公算が大きい」との見方を示した。

ECBは来月の理事会で利下げを決定し、景気浮揚に向け一段の緩和策を発表するとみられている。

ECBの緩和観測を背景に独連邦債の利回り曲線<0#DEBMK=>は全体的にマイナス圏に入っている。独30年債利回りは30%を超えていた時期もあったが、この日の流通市場の午前の取引ではマイナス0.15%。前週はマイナス0.31%と、過去最低水準を付けていた。

コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ミヒャエル・レイスター氏は、「市場ではマクロ環境がなお懸念材料となっている」とし、「利回り曲線全体がマイナス圏に陥る中、機関投資家の需要は今後どうなっていくのかという構造的な問題がある」と述べた。

*内容を追加しました。


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