[ワシントン 15日 ロイター] - 米労働省が15日発表した2019年12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比0.1%上昇した。モノが値上がりする一方でサービスが伸びず、小幅な伸びにとどまった。物価上昇圧力が弱いことが改めて示され、米連邦準備理事会(FRB)が金利を年内据え置く材料になる可能性がある。市場予想は0.2%上昇だった。

11月のPPIは前月から横ばいだった。

12月の前年同月比は1.3%と上昇。市場予想と一致した。11月は1.1%上昇していた。

食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数は前月比0.1%上昇。11月は横ばいだった。12月の前年同月比は1.5%上昇した。11月は1.3%と上昇していた。

前日発表された19年12月の消費者物価指数(CPI)も小幅な伸びにとどまった。

FRBが物価の目安としているコア個人消費支出(PCE)価格指数は19年12月に前年同月比で1.6%上昇。19年は1月から11月までFRBの目標である2%を下回った。12月のPCE価格指数は今月発表される。

FRBは昨年3回利下げを実施した。12月の前回会合では金利を据え置き、今年は金利を据え置くことを示唆した。

先週発表された19年12月の雇用統計では失業率が約50年ぶりの低水準である3.5%を保ち、広義の失業率(U6)は6.7%と、過去最低水準を付けたにもかかわらず、賃金の前年同月比の伸びが3.0%を下回り、物価上昇圧力が弱い状態が続くことを示唆した。

PPIの前月比の内訳は、エネルギーが1.5%上昇。11月は0.6%上昇していた。12月はガソリンが3.7%値上がりし、全体水準を押し上げた。ガソリンは11月に2.3%値上がりしていた。

モノは2カ月連続で0.3%上昇した。ガソリンがモノ全体の値上がり要因の60%超を占めた。食品は0.2%下落。11月は1.1%上昇していた。モノのコア指数は0.1%上昇。11月は0.2%上昇していた。

サービスは横ばい。11月は0.3%下落し、17年2月以来の大幅なマイナスだった。12月は医療サービスが0.1%下落。11月は0.2%下落していた。12月のCPIはPPIと対照的に医療費が底堅く伸びた。ポートフォリオ管理費は1.9%上昇。11月は1.2%上昇していた。医療費とポートフォリオ管理費はコアPCE価格指数に組み入れられる。

キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、アンドリュー・ハンター氏は「物価圧力が大きく増大する兆しはまだほとんどなく、FRBが予見可能な将来に金利を据え置くというわれわれの見方が強まった」と述べた。

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