[15日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は15日、連邦準備理事会(FRB)が銀行システム内の準備金拡大に向けた措置を行ったことで市場が沈静化し、昨年末に混乱は起きなかったとの認識を示した。常設のレポファシリティーについては、詳細を巡りFRB当局者の間で討議が継続されていることを明らかにした。

米国では昨年9月、短期金利が一時10%に急騰し、短期金融市場が逼迫。ハーカー総裁は講演原稿で、銀行が必要とする準備金の規模はFRBの想定を上回っているとの知見が得られたと指摘。「この件では、最も必要とされるところになぜ流動性が円滑に流れなかったのかとの疑問が出た。流動性を伝達するパイプが詰まっていたのか、それとも十分でなかったのか。規制により意図せぬ阻害があったのか」と述べた。

その上で、FRB当局者は常設のレポファシリティーについて協議していると表明。ただ「決定段階には至っていない」と述べた。

FRBの金融調節を担うニューヨーク連銀は14日、国債などを担保に資金を供給するレポオペを少なくとも2月中旬まで継続することを明らかにした。

ハーカー総裁は今年、投票権を持つ連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーになる。FRBの金融政策については、昨年9月と10月の利下げを支持していなかったことをこれまでに明らかにしている。