[15日 ロイター] - トランプ米大統領は15日、「第1段階」の米中通商合意の署名式で、連邦準備理事会(FRB)議長にウォーシュ元FRB理事を指名しておけばよかったと発言した。

ウォーシュ氏は以前、FRB議長就任に意欲を示していたが、トランプ氏はパウエル氏をFRB議長に指名。トランプ氏はその後、パウエル氏を選んだことを後悔していると発言していた。

大統領は通商合意の署名に先立ち、会場に集まった人々を前にあいさつ。話は様々な方面に及んだが、会場にいたウォーシュ氏に対し「あなたを使えていたかもしれない」と発言。「なぜもっと(FRB議長に)就任したいと強く言ってくれなかったのか。あなたなら、私は非常にハッピーだった」と述べた。

大統領はその後、約1カ月ぶりにパウエル議長への不満を表明。欧州の金利がマイナスであることに触れ「米国は世界を圧倒するナンバーワンの(経済)大国だ。我々自身の金を使うために(金利を)払う必要がある」とし「FRBは米国の金利を高い水準に設定している。ドルも非常に高い」と述べた。

トランプ氏は今年の大統領選で再選を決めた場合、FRB議長を交代させるとの見方が強い。

ウォーシュ氏は、史上最年少でFRB理事に指名され、2017年にFRB議長候補となった。現在はスタンフォード大学フーヴァー研究所のフェローを務めている。

ウォーシュ氏はFRBの量的緩和政策を批判して2011年に理事を辞任しており、一部の市場関係者の間では、トランプ氏はなぜウォーシュ氏を「低金利派」と考えたのか、と疑問の声が出ている。

RSMのチーフエコノミスト、Joseph Brusuelas氏は「ウォーシュ氏が徹頭徹尾、利上げを求めていることを考えると、おかしい」とツイッターに投稿した。