[フランクフルト 15日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利によって利ざやを確保しづらくなり収益環境が悪化しているとの不満の声が絶えず聞かれるにもかかわらず、ユーロ圏の銀行の純金利収入が2019年1━9月(訂正)に増加したことがECBのデータで分かった。

ECBは19年9月の理事会で主要政策金利である中銀預金金利を10ベーシスポイント(bp)引き下げてマイナス0.5%とした。しかしECBはかねてから、融資の増加が低金利による収益への影響を補うため、銀行は超金融緩和政策の恩恵を受けていると主張している。

ECBが15日公表したデータによると、ユーロ圏19カ国の大手行の19年1━9月(訂正)の純金利収入は2029億ユーロ(2258億ドル)で、前年同期の1944億ユーロから増加した。これらの銀行がECBの監督下に置かれた2014年後半以降では、1━9月(訂正)として最高額を記録した。

収入全体も増えたが、純利益は8%減少した。コストが上昇し続け、貸倒引当金が増えたことが背景。

純利益ではドイツの銀行の不振が際立っていた。ユーロ圏最大の経済規模にもかかわらず、純利益の合計は経済規模がはるかに小さいギリシャの銀行と同水準にとどまった。

同期間のドイツの銀行の自己資本利益率(ROE)はわずか0.4%。一方、スペインやイタリアの銀行のROEは7%を超えてユーロ圏でもトップクラスだった。

ユーロ圏全体の銀行のROEは前年同期の6.85%から5.83%に低下し、1━9月(訂正)の数字としては3年ぶりの低水準となった。

*英文の訂正により、見出しと本文中の「第3・四半期」をすべて「1━9月」に訂正します。