[11日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は11日、連邦準備理事会(FRB)の現在の政策金利の水準はそれほど緩和的ではないとし、経済に対し若干の押し上げ要因となっているに過ぎないとの考えを示した。

FRBは昨年に3回の利下げを実施し、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は1.50─1.75%。カシュカリ総裁はモンタナ州カリスペルで行ったタウンホール会合で、FF金利誘導目標がこの水準にあることについて「中立的に近いか、若干緩和的だが、それほど緩和的ではない」と述べた。

カシュカリ総裁は通商政策の先行き不透明性のほか、成長減速などの影響から米経済を守るために、実際にFRBが決定した利下げよりも大幅な緩和を提唱していた。

中国が発生源となっている新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響については、注視していると表明。「中国にとり明らかに下方リスクで、ある程度の規模を持って米国にも来る場合、米経済にとっても下方リスクとなる」と述べた。

その上で「米経済が実際に大きな影響を受ければ、ウイルスそのものに対してではなく、公衆衛生当局が対応できるまで米経済を支えるために、金融政策をもって対応されると予想している」と語った。

新型ウイルスにつてはパウエルFRB議長もこの日に行った議会証言で懸念を表明したほか、ダラス地区連銀のカプラン総裁もこれまでに、新型ウイルスの感染拡大は「ワイルドカード」との認識を示している。