[東京 14日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円後半。ユーロは一時1.0827ドルと2年10カ月ぶり安値を更新したほか、ユーロ/円も4カ月ぶりの安値を付けた。ユーロ/円を中心とするクロス円での円高はドル/円の上値を重くした。

市場は典型的なリスク回避のパターンを踏襲しており、ドルと円が同時に買われ、ドル/円では円がドルよりも買われる状況になっている。

リスク回避の原因となっている新型肺炎について、中国保健当局は、13日時点での新たな感染者は5090人、新たな死者は121人と発表。感染者数は累計6万3851人。現在5万5748人が治療を受けている。死者の累計は1380人となった。

最も弱さが目立ったのはユーロだ。

ユーロ<EUR=EBS>は海外安値を下抜けて一時1.0827ドルと、2017年4月以来2年10カ月ぶり安値を更新。その後も上値の重い展開が続いた。

ユーロ/円<EURJPY=>は一時118.87円まで下落し、海外安値を下回って、昨年10月以来4カ月ぶり安値を付けた。

ユーロは安全資産と見なされるスイスフラン<EURCHF=>に対しても下落し、1.0607フランをつけ、15年8月以来の安値を更新した。

ユーロ安の背景として、ドイツで急浮上した総選挙の可能性、足元景気の減速懸念と欧州中央銀行(ECB)の緩和シフト、ユーロ調達によるキャリートレードなどが挙げられている。

一方、英ポンド<GBPJPY=>は143円前半でこじっかり。

13日の欧州時間の取引では、総選挙からわずか約2カ月で、ジャビド財務相が突然辞任を表明したことで英ポンドが一時的に142円前半まで売られた。しかし、後任にリシ・スナク財務副大臣が就くことになったことを受け、143円半ばまで買い戻されるなど、「英ポンドがはしゃいでいた」(FX会社)という。

スナク氏は政界に入る前に、ゴールドマン・サックスのほか、アクティビスト(物言う投資家)のヘッジファンド、TCIにも勤めていた。

市場では、「投機筋以外に英ポンドをロングにする向きはいない。離脱後の欧州連合(EU)との協議も時間がかかるとみられ、年内に協議を幕引きにするとすれば、ハードブレグジットの可能性は残っている」(アナリスト)とされ、現在のポンド高の持続可能性は乏しいとの意見も聞かれる。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 109.78/80 1.0835/39 118.98/02

午前9時現在 109.76/78 1.0839/43 118.99/03

NY午後5時 109.81/82 1.0840/43 119.04/08

(為替マーケットチーム)