[ローマ 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は23日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するためにECBがこれまでに取った措置は十分であり、効果があったとの見方を示した上で、必要であれば一段の対策を講じる用意があると強調した。

イタリアの新聞、ラ・スタンパとのインタビューで述べた。

総裁は、ECBが先週発表した緊急債券買い入れプログラム(PEPP)について、規模の拡大や構成・期間の変更を適宜行う用意があると付け加えた。

総裁は「採用された一連の措置は緊張を和らげる上で効果を発揮している。現時点では十分な措置だと認識しているが、必要なら追加の措置を講じる用意はある」と発言。

「金融市場が順調に機能し、金融政策の効果がユーロ圏全域に行き渡るよう、必要なことはすべて行う」とし、迅速かつ効果的に緊急事態を脱するため、欧州連合(EU)全加盟国の協調が必要になると訴えた。

新型コロナウイルスの経済への影響を和らげるためにユーロ圏が「コロナ債」を発行する構想については、ユーロ圏が「再建」の段階に入るための手段を速やかに見極めることが重要だと指摘。

欧州委員会のドムブロフスキス執行副委員長は、新型コロナ感染拡大への対応として、欧州安定メカニズム(ESM)の活用方法を欧州委が提案すると表明している。[nL4N2BG080]

総裁は、イタリアで感染者が急増していることについて「(イタリア経済への)今年の影響は大きいだろうが、すでに採用された政策で影響の大きさと期間を制限できる」との見方を示した。

*内容を追加しました。