[ロンドン 24日 ロイター] - 英国企業の3月の景況感は、新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が制限されたため急激に悪化した。

CIPS/IHSマークイットが発表した3月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は37.1。2月の53.0から大幅に低下し1998年1月の調査開始以来、最低となった。ロイターが調査したエコノミスト予想の下限も下回った。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏によると、PMIを踏まえ第1・四半期は1.5─2.0%のマイナス成長となる可能性がある。「それも氷山の一角で、第2・四半期はさらなる落ち込みが予想される」と述べた。

モルガン・スタンレーのエコノミスト、ジェイコブ・ネル氏は、4─6月期の英経済が10%以上のマイナス成長となり、社会的制約が下半期に緩和されれば20年全体では約5%のマイナス成長になると予想。「新型コロナの経済的影響が想定よりも長期化すれば財務省および英中銀が対応策を強化し、財政出動や量的緩和(QE)を拡大させるだろう」とした。

サービス部門も53.2から35.7に低下し過去最低となった。

製造業は51.7から48.0に低下。比較的小幅な低下だったことについて、IHSマークイットは、納入業者からの入荷遅延に関する指数が下支えしたと説明。納入遅延は通常なら需要が急拡大する兆しとされるが、今回は新型コロナによる生産現場の混乱が理由だとしている。

クリス・ウィリアムソン氏は「成長は、食品製造、医薬品、ヘルスケアといった経済のごく一部に限られた。国内外の経済活動がマヒし、それ以外の需要は崩壊した」という。

製造業PMIの生産指数は2012年7月以来の低水準。

総合PMIの雇用指数は2009年7月以来の低水準となった。

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