[北京 30日 ロイター] - 財新/マークイットが発表した4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.4と、前月の50.1から低下し、好不況の分かれ目となる50を予想外に下回った。

市場予想は50.3だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外需が低迷し、輸出受注が急減した。人員削減も増えた。

財新/マークイットのPMIは、調査対象が輸出依存度が高い中小企業が中心。海外諸国ほど急激な経済活動の縮小はみられないが、中国経済の回復にはまだ時間がかかることが浮き彫りとなった。

中国国家統計局が30日発表した4月の製造業PMIは50.8と、景況拡大と悪化の分かれ目である50を2カ月連続で上回った。

財新/マークイットの製造業PMIの内訳は、生産指数が51.1と、前月の50.6から上昇。政府が新型コロナの封鎖措置を緩和したことが寄与した。

ただ輸出受注指数は33.7と、2008年の世界的な金融危機以降で最低となった。海外の厳しい封鎖措置で外需が急減したことが背景。中国の経済活動が事実上停止した2月の水準も下回った。

輸出の低迷で指数全体が押し下げられており、国内消費の回復も限定的であることが浮き彫りとなった。

CEBMグループのマクロ経済分析部門ディレクター、鐘正生氏は「結論としては、企業は段階的に業務を再開しているが、輸出受注の急減が4月の中国の景気回復を大きく妨げた」と指摘した。

一部のアナリストの間では、第2・四半期の経済成長が引き続きマイナスになり、景気後退に突入するとの見方も浮上している。第1・四半期の経済成長率はマイナス6.8%だった。

需要低迷で人員削減のペースは早まった。企業は販売価格を3カ月連続で引き下げた。

新型コロナに対する懸念が企業信頼感の重しとなり、先行き12カ月に対する楽観度は4カ月ぶりの低水準となった。

鐘氏は「2ー3月と違い、4月は製造業の信頼感が高くなかった。新型コロナで外需が大きく減少しており、新型コロナの影響を再検討せざるを得なくなった。経済へのショックは以前考えられていたよりも大きい可能性がある。中国経済の回復には予想以上の時間がかかるかもしれない」と指摘。

「4月17日の政治局の会議で示唆した総合的なマクロ経済対策を直ちに導入すべきだ。中小企業や個人の所得など弱い部分を特に支援する必要がある」と述べた。