[ロンドン 30日 ロイター] - ロンドン市場に上場している商品取引・資源大手グレンコア<GLEN.L>は30日、2020年の設備投資と生産の見通しを下方修正した。支出削減により新型コロナウイルスの感染拡大の影響に対処できるとしている。

2020年の設備投資は当初見通しの55億ドルを10億ー15億ドル下回る見込み。

同社は、各国の新型コロナ対策を受け、チャド、ペルー、コロンビア、南アフリカ、カナダで一部の操業を停止した。

ただ事業を大規模に展開している地域の大半では、混乱を免れており、カナダと南アフリカの一部の鉱山も近く操業を再開するという。

アイバン・グラセンバーグ最高経営責任者(CEO)は「当社の潤沢な流動性と耐久性のあるビジネスモデルで、現在の課題を十分乗り切れる状況にある」と表明した。

他の資源大手も新型コロナを受けて設備投資を削減している。

グレンコアの第1・四半期の銅生産は前年比9%減の29万3000トン。コバルト生産は44%減の6100トン。コンゴのムタンダ鉱山の操業停止が背景。

原油安、金などの副産物の価格上昇、現地通貨安を受けて、銅・亜鉛・石炭の生産コストは各12%、39%、6%減少した。

グレンコアは通期の銅の生産予測を130万トンから125万トンに下方修正。コバルト、亜鉛、クロム鉄、ニッケル、石炭の生産予測も下方修正した。