[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは1日、ユーロ圏の各政府債のスプレッド(利回り格差)拡大を抑制することはECBの基本的な役割だとの認識を示した。

同専務理事はECBのウェブサイトへの投稿で「ファンダメンタルズに基づかないスプレッドの大きな変動は、国をまたいだ金融政策のスムーズな執行を阻害する。そのような不安定要素を除去することは中央銀行の基本的な役割だ」とした。

ECBのラガルド総裁は3月、金利スプレッドを縮小させるのはECBの役割ではないとの見解を示し、イタリア国債の利回りが急上昇するなど市場を動揺させた経緯がある。

同専務理事の発言は、ECBが完全に方針を転換させたことを示している。また、ECBが債券買い入れ額を拡大させるという市場の期待を強固にするとみられる。

同専務理事は、現在は7500億ユーロとなっている「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」の規模と柔軟な運用が鍵だと指摘。これはイタリア・スペイン国債の購入拡大を示唆したものと考えられる。

*内容を追加しました。