[ロンドン 1日 ロイター] - リフィニティブのデータによると、新型コロナウイルスの危機に対応するために企業が資金調達を急ぐ中、世界の投資銀行の1ー4月おける社債発行手数料は106億ドルと、前年同期比で24%増加し、過去最高水準を付けた。

各中央銀行が新型ウイルスのパンデミック(世界的大流行)による経済への打撃を和らげるために景気刺激策を導入してきた。こうした中、企業は社債市場を通じて資金調達している。

米連邦準備理事会(FRB)は今年、新型ウイルスの感染拡大を受けた経済を下支えするため、債券買い入れプログラムの対象に初めて社債を含むことを決めた。

欧州中央銀行(ECB)は「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」を導入した。PEPPも社債を購入対象にしている。

新型ウイルスの危機の後、世界的な景気後退が見込まれている。企業はこうした状況を切り抜けるために必要な資金を調達するために債券を発行してきた。

米国では3月、2347億ドル規模の高格付け社債が発行された。4月は2034億ドルだった。

ジュリアス・ベアの債券調査責任者、マーカス・アレンスパック氏は「米企業部門にとって社債は、唯一の重要な資金調達手段だ。つまりFRBにとって社債市場を開放しておくは最も重要なことだ」と述べる。「FRBの戦略は非常に成功してきた。債券が買われる前から、投資適格級と投機的等級の債券はともに信用スプレッド(利回り格差)が縮小したほか、新規発行高が急増した」と述べる。

国債を含む全体の債券発行手数料も1ー4月に139億ドルと、過去最高水準を付けた。

合併・買収(M&A)手数料は1ー4月に22%減と、投資銀行において最も軟調な事業だった。新型ウイルスの危機を受けM&A活動が停滞した。