[サンフランシスコ 7日 ロイター] - 米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は7日、新型コロナウイルス流行で休止状態にある経済活動を性急に再開した場合、2021年に再び景気後退に陥る恐れがあるとの認識を示した。

ハーカー総裁は、米景気の先行きを巡り2つのシナリオを提示。ウイルス感染防止に向けた技術を活用し、6月に経済が再開されれば、米経済は第2・四半期に大幅に落ち込んだ後、下期に盛り返し、来年も潜在成長率を上回るペースが継続すると予想した。

一方、悲観的なシナリオでは「性急な経済再開によって、ウイルス感染の第2波を招く」とし、「ロックダウン(都市封鎖)に舞い戻ることで、2021年に痛みを伴う経済の縮小」に直面すると予想した。

いずれのシナリオの下でも、成長は一様ではない公算が大きいとした。また、ホテルや飲食、小売業などに比べ、製造業は早期に回復する可能性が高いとの見通しを示した。

また、米連邦準備理事会(FRB)が大学や非営利の医療機関向けの融資ファシリティーの設置を巡り慎重に検討しているとし、新型コロナ対策の一環として追加支援策を打ち出す可能性を示唆した。