[7日 ロイター] - 米配車大手ウーバー・テクノロジーズ<UBER.N>が7日に発表した第1・四半期決算は、料理宅配事業が好調で14%増収となった。新型コロナウイルスの影響を受けた市場で前向きな兆候が見られるとも指摘した。

ダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は、ここ数週間に配車予約が徐々に回復しているとしたほか、新型コロナの影響による黒字達成の遅れは数年ではなく数四半期になるとの見方を示した。

株価は引け後の時間外取引で3.8%上昇した。

ウーバーによると、世界全体の配車予約は4月に80%減少したが、徐々に持ち直している。主力市場の米国では先週の配車予約が4月の低水準と比べて12%増加。経済活動を部分的に再開したジョージア州やテキサス州の大都市では、4月の低水準から45%前後増えている。

料理宅配サービス「ウーバー・イーツ」では、新型コロナの感染拡大を抑えるためレストランなどが店内飲食を停止したことを受け、新規の顧客やサービスを利用する飲食店が増加した。

第1・四半期の売上高は35億4000万ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想の35億1000万ドルとほぼ一致した。

純損益は29億ドルの赤字。投資先に絡む減損損失21億ドルを除いたベースでは、1株当たり0.64ドルの赤字となった。アナリスト予想は0.88ドルの赤字だった。

調整後の利払い・税・償却前利益(EBITDA)は6億1200万ドルの赤字となった。

ウーバーは当初、調整後EBITDAの年内黒字化を掲げていたが、新型コロナを巡る不透明感から4月中旬に通期の業績見通しを取り下げた。

コスロシャヒ氏は決算発表後の電話会見で、新型コロナの影響で黒字達成は数四半期遅れるとの見通しを示した。

同氏はまた、今年10億ドル超を節減するなど、厳しいコスト削減策を通じて引き続き黒字化に取り組む考えを示した。ウーバーは6日、フルタイム従業員3700人の削減などを発表している。

第1・四半期の業績を部門別でみると、配車事業の売上高は前年比2%増加したが、前期比では18%超落ち込んだ。

料理宅配事業の売上高は前期比11%超、前年比では50%超伸びたが、前年比の伸びは前四半期からは大きく鈍化した。

料理宅配事業の調整後EBITDAは3億1300万ドルの赤字で、赤字幅は前四半期から32%縮小。ウーバーは第2・四半期も同様の赤字幅になるとの見通しを示した。

アナリストは料理宅配の伸びを歓迎しながらも、新型コロナ流行による一時的なトレンドの可能性があると慎重な見方を示した。

インベスティング・ドット・コムのアナリスト、ハリス・アンワー氏は「経済再開後もウーバー・イーツの顧客を維持できるかが大きな不透明要因だ」と述べた。

ウーバーは、チポトレ・メキシカン・グリル<CMG.N>やシェイク・シャック<SHAK.N>など大手外食チェーンとの提携で顧客への魅力が高まるとしている。

コスロシャヒ氏は、買収と事業拡張の双方を通じた食料品配達市場への参入に取り組んでいるほか、配車サービスの運転手による小包配達も検討していると明らかにした。

*内容を追加しました。