[ストックホルム 26日 ロイター] - スウェーデンのファストファッション大手へネス・アンド・マウリッツ(H&M)<HMb.ST>の第2・四半期(3─5月)決算は、数十年ぶりに赤字に転落した。

ロックダウン(都市封鎖)の緩和後に販売は回復しているものの、店舗閉鎖を加速する方針を示した。

同社は4月、3─5月期決算が赤字に転落するとの見通しを示していた。

値下げを強化したため、利益率が低下した。今後も大幅な値下げを実施する可能性があるとしている。

税引き前損益は65億スウェーデンクローナ(6億9500万ドル)の赤字。前年同期は59億クローナの黒字だった。リフィニティブがまとめた市場予想の平均は64億クローナの赤字だった。

アナリストは、売上高の回復ペースは緩やかなものになると予想。午前中盤の同社株は3%下落している。年初来下落率は26%。

6月の売上高(現地通貨建て)は現時点で25%減。同社は今月、3─5月期の売上高が50%減少したと発表していた。

同社の店舗5000店以上の7%は休業が続いている。ロックダウンがピークに達した際は休業店舗が80%前後に達した。

同社は店舗の閉鎖を加速すると表明。今年新規に出店する店舗も計画より減らすとしている。

ヘレナ・ヘルマーソン最高経営責任者(CEO)は、業界全体で春物衣料が供給過剰となっており、6−8月期はさらに大幅な値下げを実施するとの見通しを示した。ただ、販売は回復傾向にあるという。

同CEOは声明で「各国で制限措置が異なることもあり、回復ペースは市場によって大きな差があるが、これまでのところ予想より良い」と表明した。

3─5月期の在庫は小幅に減少した。

JPモルガンはリポートで「第2・四半期は間違いなく厳しい四半期になったが、全体としては、同社が直接管理できる分野については、引き続きうまく進めている」と指摘した。投資判断は「アンダーウエート」としている。