[ワシントン 26日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は26日、新型コロナウイルスによる世界的な経済危機を受け、IMFが有する1兆ドルの総資産が試練を迎える可能性があると述べた。

ゲオルギエワ氏はロイター・ニュースメーカーのオンラインイベントで、医学の飛躍的進歩がなければ景気回復が進まないことは明らかで、コロナウイルスはまだ世界中で拡大していると指摘。加盟国は、必要ならIMFにさらなる支援を提供する用意があると述べた。

IMFは24日、2020年の世界経済成長率見通しをマイナス4.9%とし、4月時点のマイナス3%から下方修正。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が経済活動にもたらした打撃が当初の予想以上に幅広く深刻との認識を示した。

ゲオルギエワ氏は「われわれには融資能力の約4分の3の資金がまだある」とした上で、「IMFの資産が試される可能性は否定できないが、まだそこには至っていない」と指摘。

資産拡大の可能性については、「全ての選択肢があり、さらに対応が必要なら知らせるよう加盟国は言ってくれている」と話した。

また、IMFは約1000億ドルの緊急資金を供給し、わずか7週間で72カ国に融資や補助金を提供したと述べた。