[ボストン 4日 ロイター] - アクティビストとして企業に変革を働き掛ける投資会社は今年前半、運用成績が平均では大幅なマイナスとなったが、一部は2桁のリターンを確保した。

一部のアクティビストは、新型コロナウイルスの感染拡大によって経済活動が停止して失業率が大きく上昇した状況下でも、運用成績を大きく伸ばした。

投資家の話では、ウィリアム・アックマン氏のパーシング・スクエア・キャピタル・マネジメントは今年1−7月期のリターンが35%、ジェイソン・アインタビ氏のブラックウェルズ・キャピタルは27%、グレン・ウェリング氏のエンゲイジド・キャピタルは17%だった。各社の担当者はコメントを拒否した。

アックマン氏とウェリング氏は2019年の好調な運用成績が今年も続く格好となった。18年は終盤の株式相場急落により多数のアクティビストが損失を被ったが、19年は各社とも好成績を残した。

今年最も積極的に動いたアクティビストの1つ、スターボード・バリューは、今年前半のリターンが8.6%だった。同社は今年前半に3件の活動を開始し、建材メーカーのGCPアプライド・テクノロジーズにおける委任状争奪戦で取締役会の8議席を勝ち取った。

ヘッジファンド・リサーチのデータによると、アクティビスト全体では今年前半の平均リターンはマイナス14%だった。これに対しヘッジファンドの平均リターンはマイナス3.5%。ハイテク企業やヘルスケア関連企業に重点的に投資するヘッジファンドが今年は好成績だった。

パーシング・スクエアがホームセンター大手のロウズ<LOW.N>を安値で買い増すなど、一部のアクティビストは相場急落後に買いを入れた。また新型コロナウイルスの大流行によって世界情勢が大きく変わる中、金融株や小売株、工業株などの持ち高を減らす動きも見られた。

投資家の話では、レギオン・パートナーズは今年前半のリターンがマイナス3.8%、サード・ポイントのオフショア・ファンドはマイナス7.3%、トライアン・ファンド・マネジメントはマイナス13%だった。トライアンのポートフォリオにはネットワーク機器大手のシスコ・システムズが含まれ、同社株は今年37%下落している。