[13日 ロイター] -

<為替> ドルがユーロやスイスフラン、ポンドなどに対して下落。追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議に進展が見られないことが相場の重しとなった。一方、対円では一時107円台に上昇した。

ドルは3月に高値を付けてから10%下落。7月下旬以降では約2年ぶりの安値水準でもみ合っている。

コロナ対策協議を巡って、トランプ大統領は13日、米郵政公社(USPS)と大統領選挙向けの支援が争点になっているとした上で、郵便投票を促進するいかなる支援も阻止すると言明した。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.1%高の1.1798ドル。7月初め以降では約6%値上がりしている。ドル/スイスフラン<CHF=>は0.2%安の0.9105フラン。ポンド/ドル<GBP=> <GBP=D3>は0.3%高の1.3051ドル。

ドルは通貨バスケット<=USD>に対し一時1週間ぶり安値を付けた。その後は93.316とほぼ変わらず。

ドル/円<JPY=>は106.91円と横ばい。一時107.04円を付けた。オフショア人民元<CNH=><CNH=D3>は一時5カ月ぶり高値を付けたが、その後は0.3%の6.9519元。

<債券> 国債利回りが7週間ぶりの高水準に浮上した。過去最高額となった30年債入札に対する需要が低調だった。

米財務省がこの日実施した260億ドルの30年債入札では、最高落札利回りが1.406%と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)発生後で2番目の高水準となった。国債の安定消化を担うプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)の落札比率は28.3%と平均を上回り、投資家需要の低調さを示した。応札倍率も2.14倍と、2019年7月以来の低水準だった。

米財務省は先週5日、四半期定例入札(クォータリーリファンディング)の一環として、今週に総額1120億ドルの国債入札を実施すると発表。また、新型コロナウイルス感染拡大への対応費がかさむ中、今後も長期債の発行を通した資金調達に軸足を移していく方針を示した。

終盤の取引で、30年債利回り<US30YT=RR>は6ベーシスポイント(bp)上昇の1.426%。一時1.444%と7月7日以来の高水準を付けた。先週6日には1.165%と、4月24日以来の低水準を付けていた。

10年債利回り<US10YT=RR>は0.718%で推移。一時6月24日以来の高水準となる0.727%まで上昇した。6日には0.504%と、3月9日以来の低水準を付けていた。

米財務省はこの日、来週19日に250億ドルの20年債入札を実施すると発表。5月の入札から50億ドル増額された。

<株式> S&P総合500種<.SPX>が取引時間中に終値としての過去最高値を上回ったものの、小幅安で終了した。ダウ工業株30種<.DJI>も、ネットワーク機器大手シスコシステムズ<CSCO.O>が前日に示した業績見通しが嫌気され、下落して終了した。

S&P500は一時3387.24まで上げ、2月19日に付けた終値としての最高値3386.15を上回った。日中の最高値は同じ日に付けた3393.52。

シスコは11.2%急落。第1・四半期(8─10月)の売上高と利益の見通しが市場予想を下回り、ダウ工業株30種とS&P500の重しになった。

アップル<AAPL.O>は1.8%高。ナスダック総合<.IXIC>の上昇を支援したほか、S&P500の下げ限定にもつながった。

また、米労働省がこの日発表した8日までの週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は96万3000件と、前週の119万1000件から減少。これもプラス材料になった。

市場では、膠着しているトランプ政権と民主党指導部による追加の新型コロナウイルス経済対策協議に期待をつないでいる。

あと約12週先に迫った米大統領選も市場の不安定要素の一つとみられている。

米高級ブランドのタペストリー(旧コーチ)<TPR.N>は、第4・四半期(6月27日まで)売上高が市場予想を上回ったものの、1.1%下落した。

<金先物> 根強い先高感などを背景に買われ、続伸。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比21.40ドル(1.10%)高の1オンス=1970.40ドル。

<米原油先物> エネルギー需要懸念が重しとなり、反落。米国産標準油種WTIの中心限月9月 物の清算値(終値に相当)は前日比0.43ドル(1.0%)安の1バレル=42.24 ドルだった。10月物は0.43ドル安の42.52ドルとなった。

国際エネルギー機関(IEA)は13日公表した月報で、今年の石油需要予測を日量14万バレル引き下げたと伝わった。また、新型コロナ流行に伴う航空輸送の減少で、世界の石油需要が日量810万バレル減少する見通し。これを受けて、エネルギー需要見通しに懸念が広がり、原油の上値を抑えている。

トランプ大統領が13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が国交正常化で合意したと発表したことも地政学的リスクが後退との見方から売りにつながった可能性。

ただ、外国為替市場では対ユーロでドル安が進行し、ドル建てで取引される原油などの商品に割安感をもたらした。また、今週発表された官民の米週間在庫統計で原油在庫の大幅な取り崩しが示されたことも、相場の下げを抑える要因となった。

ドル/円 NY終値 106.92/106.94 <JPY21H=>

始値 106.82 <JPY=>

高値 107.04

安値 106.74

ユーロ/ドル NY終値 1.1812/1.1816 <EUR21H=>

始値 1.1841 <EUR=>

高値 1.1864

安値 1.1795

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*25.00 1.4244% <US30YT=RR>

前営業日終値 97*06.00 1.3650%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*03.50 0.7175% <US10YT=RR>

前営業日終値 99*13.13 0.6860%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*21.00 0.3199% <US5YT=RR>

前営業日終値 99*24.75 0.2960%

2年債(指標銘柄) 17時03分 99*29.50 0.1649% <US2YT=RR>

前営業日終値 99*29.88 0.1590%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 27896.72 -80.12 -0.29 <.DJI>

前営業日終値 27976.84

ナスダック総合 11042.50 +30.27 +0.27 <.IXIC>

前営業日終値 11012.24

S&P総合500種 3373.43 -6.92 -0.20 <.SPX>

前営業日終値 3380.35

COMEX金 12月限 1970.4 +21.4 <GCv1><0#GC:>

前営業日終値 1949.0

COMEX銀 9月限 2771.8 +173.9 <SIv1><0#SI:>

前営業日終値 2597.9

北海ブレント 10月限 44.96 ‐0.47 <LCOc1><0#LCO:>

前営業日終値 45.43

米WTI先物 9月限 42.24 ‐0.43 <CLc1><0#CL:>

前営業日終値 42.67

CRB商品指数 148.9382 +0.5753 <.TRCCRB>

前営業日終値 148.3629