[ロンドン 18日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が発表した8月の小売売上高は前月比0.8%増となり、伸び率はロイターがまとめた市場予想(0.7%)をやや上回った。

前年比では2.8%増。予想は3.0%増だった。

英小売売上高は7月に既に新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回っており、現在はコロナ危機前を4.0%上回っている。

ただ内訳をみると、8月はオンライン・通信販売が前年比34.4%増となる一方、食料雑貨を除いた多くの従来型小売店は客足減により苦境に陥っている。

英国では今後、失業の急増が予想されており、エコノミストの間では年内の見通しに慎重な見方が多い。

キャピタル・エコノミクスのアンドリュー・ウィシャート氏は「給与補助制度が縮小され、失業が増えるにつれて、消費が再び停滞するリスクがある。投資など、他の経済分野の回復にはさらに長い時間がかかる」と述べた。

国内消費が好調だった背景には、今年夏に海外に旅行する英国人が減ったことや、ロックダウン(都市封鎖)中に需要が累積していたことがある。また戸外での活動ではなく、家庭用品への支出を増やす動きも広がった。

ただ、従来型の店舗は逆足が鈍っており、商業用不動産のオーナーにも悪影響が及んでいる。店舗閉鎖に加え、賃料の再交渉を求める動きも出ている。

8月の衣料販売は前月比で13.5%増加したが、前年比では15.5%の減少。ONSによると、衣料販売店の86%は、新型コロナの流行前に比べて客足が減ったと回答している。

*内容を追加して再送します。