[東京 27日 ロイター] - ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のジム・ライアン社長兼最高経営責任者(CEO)は、11月12日に発売される次世代ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」のこれまでの予約状況を踏まえ「著しい」需要だと述べた。ロイターによる27日のインタビューで語った。初年の売り上げはPS4を上回る勢いだという。

ライアンCEOは、PS5の予約開始から最初の12時間の米国での受注は、先代のPS4が12週間を要した規模だと語った。在庫はPS4の立ち上げ時より多く確保しているものの、発売当初に購入できない場合があれば「心より申し訳なく思う」と述べた。PS5を手に入れたいと思う人に届けられるよう、年末商戦に向けた供給確保に向け「できる限り努力している」(訂正)と語った。

PS4は2013年の年末商戦に合わせて発売し、初年度に760万台、2年目に1480万台を販売した。ピークは16年度の2000万台だった。

コロナ禍で「巣ごもり需要」がゲーム業界の追い風となった一方、今後のゲームソフトの開発の遅れが懸念される。ライアンCEOは「そういう心配はもっともだ」と述べたが「時間がたつにつれ、以前と違うやり方であらゆる物事をうまくこなせるようになってきた」とも説明。21―22年のソフト発売計画への影響の懸念は「和らいできている」と述べた。

今後のゲームソフトの開発体制については「見極めながらのM&Aの可能性はある」と述べた。ただ、これまでもオーガニックで成長してきたし、これからも成長していくとの考えを強調した。SIEは19年に「スパイダーマン」や「ラチェット&クランク」などのゲーム作品で知られる米インソムニアック・ゲームズの買収を発表した。

ライアンCEOは、定額制(サブスクリプション)のオンラインサービスについて、今後も「大いにコミットしていく」と述べた。PS4などを用いて回数・時間制限なくゲームが遊べる「PSプラス」が4000万人超の利用者を集め「あらゆるエンターテインメントの中でも非常に大規模なサブスクサービス」になっていると指摘したほか、PCなどでもクラウドゲームが遊べる「PSナウ」の実績に「満足している」と述べた。今年はPS5に注力する年としながら、オンラインサービスに関連しても「意欲的な計画を用意している」と述べた。

クラウドゲームを巡っては、米グーグルや米マイクロソフト、米エヌビディアといったIT大手が相次いでサービスに参入しており、競争が激しくなっている。

*本文2段落目のコメント部分を「PS5を手に入れたいと思う全ての人にクリスマス前後には届けられるようにしたい」から、「PS5を手に入れたいと思う人に届けられるよう、年末商戦に向けた供給確保に向け『できる限り努力している』」に訂正します。

(平田紀之 サム・ナッセイ 編集:杉山容俊)