[30日 ロイター] - ビデオ会議サービスの米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズが30日に示した第4・四半期(11─1月)の売上高見通しは市場予想を上回った。ただ、第3・四半期に粗利益率が低下したほか、一部の成長指標が鈍化を示したことから同社の株価は引け後の時間外取引で5.2%下落した。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う在宅勤務拡大の流れを受け、有料のサブスクリプションサービスへのシフトが進む中、ズームのユーザー基盤は急速に拡大している。

しかし、こうした急成長にはコストの増大が伴っている。ズームはデータセンターの一部を自社で運営する一方、需要の増加に対応するため、クラウドコンピューティングサービスで、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、オラクルといった外部企業に依存している。

これらの費用や多くの無料ユーザーに圧迫され、第3・四半期の粗利益率は66.7%に低下。リフィニティブのIBESデータによるアナリストの予想(72.1%)を下回った。新型コロナのパンデミック前の平均は約80%だった。

また、従業員10人以上の法人顧客は43万3700社と前年同期比485%増えたものの、前期比では17%の増加にとどまった。第2・四半期は前期比で40%増加していた。

ローゼンブラット・セキュリティーズのシニアリサーチアナリスト、Ryan Koontz氏は、法人顧客の伸び鈍化はズームがIT(情報技術)大手に押されている可能性を示していると指摘した。

ただ、ズームは第4・四半期の売上高を8億0600万─8億1100万ドルを見込んでおり、リフィニティブのデータによるアナリスト予想(7億3010万ドル)を上回った。

第3・四半期の売上高は367%増の7億7720万ドルで、こちらもアナリストの予想平均(約6億9400万ドル)を上回った。

普通株主帰属の純利益は1億9840万ドル(1株当たり0.66ドル)。前年同期は220万ドル(同0.01ドル)だった。