Hitoshi Ishida

[東京 20日 ロイター] - 香港の投資ファンド、オアシス・マネジメント・カンパニーは19日(米国時間)、北越コーポレーションが15日に発表した大王製紙との戦略的業務提携について、数値に基づく説明は皆無だとする声明を発表した。大王製紙株式削減方針についても、その時期や売却方法について具体性を欠く発表だとし、今は株式売却を行う適切なタイミングではないと主張した。

北越コーポの株式を約18%保有するオアシスは、大王製紙株はオアシスが北越に売却を提案した時点から50%以上下落していると指摘、大王製紙株の売却が適切か、大王製紙との統合など他の選択肢が適切かは真の独立性を有する新しい経営陣が判断すべきだとしている。

オアシスは北越コーポに対し、岸本晢夫社長や現任の社外取締役の解任と、新たな社外取締役の選任を求める株主提案を行っている。