豪中銀四半期報告は経済見通し楽観、豪ドル高を警戒 小売売上高堅調

豪中銀四半期報告は経済見通し楽観、豪ドル高を警戒 小売売上高堅調

[シドニー 4日 ロイター] - 豪準備銀行(中銀)は4日に発表した四半期金融政策報告で、今後2年、国内経済成長は加速するとの見通しを示した。一方、失業率の改善や賃金の伸びはほとんど見込めないとの見解を示した。

さらに、豪ドルが一段と上昇すれば、経済成長とインフレを圧迫するとの見方を示した。

豪ドルは6月以降、対米ドルで7%近く上昇している。

ロウ中銀総裁は「豪ドルが一段と上昇した場合、経済活動とインフレの加速が現時点の予想を下回る傾向になるだろう」と述べた。

中銀は基調インフレについて、2017年下期に長期目標(2─3%)の下限である2%前後に到達する見込みだとし、到達時期の予想をこれまでの18年初めから前倒しした。

今後数年間の電力価格の上昇が当初の想定よりも加速する見込みで、消費者物価をかなり押し上げると予想した。

一方、賃金の伸びは記録的な低さにとどまっており、中銀のインフレ見通しにおいて主要な不透明要因となっている。

ロウ総裁は「賃金伸びは引き続き抑制される見通しだ」と述べ、「既に完全雇用に近い状態にある幾つかの国の例を見ると、余剰能力縮小の影響が賃金、そして物価に波及するまでにはある程度時間がかかる可能性があることが分かる」とした。

中銀は最近の雇用の堅調さを評価しながらも、失業率の改善はほとんど見込めないと指摘。失業率は2019年末までに5.5%を若干下回る見込みだとした。現在は5.6%。

中銀は、今後2年間、国内経済が3%前後拡大するとの見通しを示した。

「国内総生産(GDP)の伸びは第2・四半期に回復したとみられる」と指摘。「鉱業投資の減少による足かせは終わりを迎え、資源輸出の増加が継続する中、GDPの伸びは回復を続ける」とした。

オーストラリア連邦統計局が発表した第2・四半期(4─6月)の小売売上高は、前年同期比1.5%増加し、四半期としては4年ぶりの大きな伸びとなった。第1・四半期は0.5%増だったことから、第2・四半期に消費支出が拡大したことが示された。

ウエストパックのシニアエコノミスト、マシュー・ハッサン氏は、小売売上高は部分的な調査で全体の消費動向を必ずしも反映しないとした上で、「第2・四半期の強い数字はポジティブなシグナルだ」と述べた。

6月単月では豪小売売上高は前月比0.3%増加し、予想の0.2%増を上回った。

*内容を追加しました。

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