[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツ社会民主党(SPD)は12日、メルケル首相が退陣に追い込まれた場合、与党キリスト教民主同盟(CDU)との連立を離脱することを示唆した。CDUが次期党首候補を選ぶ上で解散総選挙を避ける選出をするように圧力をかけた。

メルケル首相の後継候補として最有力視されていたCDUのクランプカレンバウアー党首が10日に退任を表明したことを受け、CDUは、党を率いて21年10月までに実施されることになっている次期総選挙の首相候補を選ぶこととなった。

欧州最大の経済大国を約15年間率いたメルケル首相は21年の任期満了をもって首相の職を退くとしているが、メルケル氏の政敵が党首となった場合、早期退陣に追い込まれる可能性がある。SPDはメルケル首相の下のみ連立政権を組むとしていることもあり、解散総選挙となるかもしれない。

SPDのクリングバイル幹事長は、メルケル首相と連立を組んだと述べた。「そして予定通り、次期総選挙でメルケル氏との連立を解消する」と語った。SPD幹部による最も明確な発言だ。「ほかの選挙日は意識していない」と付け加えた。

多くの議員は、ドイツが欧州連合(EU)議長国を努める今年後半中の選挙は避けたい意向だ。クリングバイル幹事長は、CDUが責任を認識しているはずであり、「EU議長の任務から逃げないだろう」と述べた。

次期党首候補として、メルケル氏よりも右寄りのメルツ元院内総務とシュパーン保健相などが挙がっている。少なくともこの2名については、SPDが協力することはできないとみられる。SPDは任期満了までCDUと連立政権を続けたい意向だが、クリングバイル氏は選挙の準備はできていると述べた。