[ソウル 29日 ロイター] - しばらく前から公の場に姿を見せず、健康不安説も浮上している北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、東部の元山(ウォンサン)に滞在している可能性を示す衛星画像が公開された。

北朝鮮分析サイト「NKプロ」は29日、金委員長が頻繁に使用する船が写っている商業衛星の画像を掲載。画像から、金委員長が側近らとともに元山に滞在している可能性がでてきた。

前週、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」が、金委員長のものとみられる特別列車が元山で停車している衛星写真を公表した。

韓国と米国の当局者は、金委員長が重要行事に姿を見せなかったのは、新型コロナウイルスに感染するのを防ぐためとの見方を示し、メディアが報じた健康不安説を疑問視している。

専門家や衛星画像によると、元山の海岸にある金委員長のいわゆる御用邸には客用のビラやバスケットボールのコート、列車の駅もある。

米スティムソン・センターの北朝鮮の専門家、マイケル・マデン氏によると、北朝鮮国内にはこうした場所が13程度あり、いずれも公務ができるよう設備が整っている。金氏が定期的に利用するのは、そのうちの半分程度だが、元山は「お気に入りの場所の一つ」という。