[パリ 25日 ロイター] - 2015年に襲撃事件が発生したパリの風刺週刊紙「シャルリエブド」の元本社前で25日、男女2人が大型の刃物で襲われ負傷した。事件が発生した場所が象徴的な意味を持つことから、仏検察は暫定的にテロリズムに関連する事件として対応している。

負傷した2人はシャルリエブドの本社があった建物に入居する番組制作会社の職員。休憩中に建物前の路上でたばこを吸っていた際に襲撃された。当局によると、2人は病院に搬送されたが、命に別状はない。

警察は現場から約500メートル離れたオペラハウスの階段で、実行犯とみられる容疑者の身柄を拘束。拘束時、衣服に血痕が付いていた。警察関係者はロイターに対し、容疑者は18歳のパキスタン系住民と明らかにした。

仏内務省は同容疑者について、治安当局の監視リストに入っていなかったとした上で、1カ月前にも武器所持で拘束され、その後釈放されていたと述べた。

2人目の容疑者の身柄も拘束され、検察当局は実行犯との関連を調べている。警察当局によると、この容疑者はアルジェリア系住民。

ある司法関係者はロイターに対し、警察がパリ北東部郊外で捜索を行い、さらに5人を拘束したと明らかにした。

現場を訪れたカステックス首相は「政府は断固としてテロリズムに対抗する」と述べた。

目撃者はヨーロッパ1ラジオに対し、「オフィスにいたら路上から叫び声が聞こえた。窓から見ると、女性が倒れており、顔面にマチェーテ(なた)による襲撃とみられるけがをしていた。2人目が倒れているのも見え、助けを呼んだ」と述べた。

警察関係者によると、襲撃現場でマチェーテと肉切り大包丁が発見された。

シャルリエブドはイスラム教を繰り返し風刺。15年1月に発生した襲撃事件では12人が死亡し、今月2日に容疑者14人に対する公判がパリで始まった。

シャルリエブドは15年の襲撃事件後、この建物から撤去。今回の事件を受け、「こうした事件でわれわれは恐怖で震え上がることはなく、逆に価値の保全に向け決意を一段と強める」とする声明を発表した。

*内容を追加します。