[横浜市 27日 ロイター] - 神奈川県の黒岩祐治知事は27日、ロイターのインタビューで、政府の緊急事態宣言によって、新型コロナウイルスの新規感染者が減少していると指摘した上で、宣言が解除されても、会食時のマスク着用などの感染防止対策の徹底は必要だとの見解を示した。

今月2日に、黒岩知事を含む1都3県の知事が政府に緊急事態宣言の検討を要請し、7日に宣言が発令された。知事は「その後、見事に2週間後に患者数ががーっと下がってきた。このまま流れが続けばいいなと、毎日毎日推移を見ている」と述べた。

緊急事態宣言を期限の2月7日以降も延長すべきとの声があることについては「基本的に政府が決めること」とした上で「解除の基準に達したからと、元の生活に戻ってくださいと言ったら、また再び感染が増えてくることにつながる」と懸念を示した。

飲食店で感染防止対策を徹底してもらい、会食時にマスクを着けるなどの対策をしっかりすれば「緊急事態宣言が終わった後でも、3度目の宣言にならずに何とかいけるのではないか」との見方を示した。

神奈川県がセーリングや野球の開催会場となっている東京オリンピック・パラリンピック大会については、開催自治体として「絶対にやるんだということで気持ちを微動だにさせず、粛々淡々と準備を進める」、「どんな状況であっても感染がそこで広がらない状況にする。安全・安心な会場、大会にすることに全力を傾けていく」と語った。

五輪開催の条件としてのワクチンの普及については、オリンピックまでにワクチンがどれだけの人に行き渡っているのか、効果はどれだけ出ているのか予測するのは難しい、と指摘した。

一方、政府が2月下旬から始めたいとしている国民に対するワクチン接種に関して、優先される医療関係者への接種において「どこにワクチンをどんな形で運んで打っていくか、そういうオペレーションは県の仕事。しっかりと、なるべく早く効率的にうまくいくような形の準備を今着々と進めている」と説明した。

(宮崎亜巳、斎藤真理 編集:内田慎一)