「発言がいつも前向き」
「見るからにモチベーションが高い」
「失敗してもめげない」

働き方改革が叫ばれる昨今、給料の高さよりも「社会貢献」や「自己実現」などの働き方満足度に注目が集まる時代になりました。あなたは毎日、楽しく働けていますか?バイタリティにあふれ、充実した日々を過ごしている人がいる一方、日々の雑務に追われ、思うように働けていない人もいるのが現実と思います。その明暗はバイタリティの有無に原因があるのかもしれません。そこで今回は広告代理店勤務時代に3000人以上のVIPと交流し、彼らの「バイタリティを維持する秘訣」を観察している気配りのプロフェッショナル・後田良輔さんに「バイタリティあふれる人に共通する習慣」について話をうかがいました。

バイタリティあふれる人

バイタリティがある人が魅力的なワケ

「バイタリティ」とは、ラテン語の「命」を表す言葉が語源と言われており、「生命力」「活気」「エネルギー」など、まさに生命力の旺盛な様子を表す言葉です。そしてその意味の通り、バイタリティにあふれる人は、「前向きな発言をする」「苦しい場面でも楽しく働く」「失敗してもめげない」など、「そんな働き方ができたら羨ましい」と誰もが思うような態度で仕事と向き合っています。バイタリティあふれる人は、周囲からの高評価を得て、好印象を与えることが多く、社会的成功者になることが多いでしょう。

そんなバイタリティですが、実は誰でも身につけることができます。事実、私が交流してきた3000人を超すVIPのほとんどは、後天的な努力によってバイタリティを身につけた人ばかりでした。
たしかに生まれつき何についてもポジティブシンキング、どんな状況でもめげないタフな精神力の人もいますが、そんな人はむしろ稀。どちらかといえばネガティブシンキングで、失敗するとめげ、怒られると委縮する経験をもつ人がVIPには数多くいました。ただ、VIPたちは今の自分とバイタリティあふれる人の違いを冷静に分析し、マネできる部分の研究を繰り返す努力をしていました。その結果、「あの人はバイタリティがある」と周囲に言われるまでに成長できたのです。
つまり、バイタリティは才能ではありません。ほんの少しの工夫で誰でも身につけられるスキルなのです。

次からVIPが行っているバイタリティを身に着ける習慣のなかで、誰でもすぐ簡単に取り組めるものをご紹介します。ぜひ皆さんの日常に取り入れてみてください。

VIPのバイタリティを身に着ける習慣1 「なりたい自分を決める」

あなたは「なりたい自分」を思い描いていますか?
目隠しして車に乗せられるとどこに着くかわからないのと同じように、「どんな自分になりたいか」が見えていないと、どこをどのように努力すべきかを決めることができません。バイタリティあふれる人は理想の自分を明確に設定しています。だからこそ、その理想像から逆算して「なりたい自分ならこの場面でどう話すべきなのか?」「どのように行動すべきなのか?」と考え、日々の仕事の仕方を改善していました。
正しいゴールが見えていれば、努力の方向性も見えてきます。理想の自分が見つかれば、それに向けてバイタリティが湧いてくるでしょう。

VIPのバイタリティを身に着ける習慣2 「姿勢を正しくする」

精神論ではなく形から入るVIPも多いのです。バイタリティは本人が感じ意識する部分もありますが、その多くは周囲が感じとるものです。そして周囲は「人の行動の様」を見て、バイタリティの有無を判断しています。その典型的な例が「姿勢が正しいかどうか」ということです。バイタリティがある人はどんな場面でも姿勢が正しい。そしてその正しさに周囲は力強さを感じます。ほかにも歩くスピードが早い。元気良く返事をする。いつも笑顔など、形からバイタリティを感じさせる工夫はいくつもあります。
能の大家の世阿弥も極意を身につけるには、「守破離」が大切と言っているように、まずは形から入り、それを守ることから始めてみましょう。

VIPのバイタリティを身に着ける習慣3 「逆境は主人公の特権と考える」

理想の自分を決め、形から取り組み始めると自分でもバイタリティが高まったと感じられるようになります。しかしそんなあなたからバイタリティを奪う敵も現れます。それは「失敗」です。仕事のミスはもちろん、取引先の倒産や仲間のミスに起因するプロジェクトの不発など、自分に原因があるなしに関わらず、働いていれば誰でも失敗に遭遇するものです。でもそんな場面に出くわしたら、ぜひ「逆境は主人公の特権」と考えてみてください。例えば映画の主人公。ヒット映画の主人公は、冒頭にとんでもない試練や逆境に陥るのが一般的です。でもそこから這い上がり、その逆境を跳ね返すから映画は面白いのです。あなたは人生の主人公。失敗や逆境は、その主人公の前にしか現れない特権です。「いかにしてこの事態を挽回できるか」と気持ちを切り替えて前向きになれれば、バイタリティはさらに湧いてくるでしょう。

VIPのバイタリティを身に着ける習慣4 「バイタリティあふれる人と一緒にいる」

もっと簡単にバイタリティを自動的に生み出す方法があります。それは「バイタリティあふれる人と一緒にいる」ということです。バイタリティあふれる人が放つポジティブな雰囲気は、周囲に伝染する傾向を持っています。やる気がある人や元気な人と一緒にいると、こちらも自然と力が湧いてくるのはその典型例です。いますぐバイタリティを取り戻したい人は、周囲で一番バイタリティがある人とランチに行くことから始めるのがお勧めです。

まとめ

時間はどんな人にも平等です。しかしネガティブに働くと労働時間が苦痛に変わり、ポジティブに働くと充実に変わります。その明暗を分ける原因のひとつは、バイタリティの有無にあります。バイタリティは才能ではありません。誰でも身につけられるスキルです。そしてそれを身につけるだけで、周囲からの評判も上がり、何より自分が楽しく働けます。どうせ働くなら、ぜひバイタリティを身につけてみませんか。ほんの少しの努力で変化を感じられるはずです。ぜひあなたも実践してみてください。

プロフィール
後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト

後田良輔氏/ビジネス書作家・コラムニスト1972年生まれ。大手3大広告代理店に勤務し、「誰でも使える気配り術」を駆使する気配りのプロフェッショナル。これまで応対したVIPは、東証一部上場社長、世界企業のCEO、政治家、医者、弁護士、大学教授、大物俳優・女優、ミリオンセラー作家、世界No.1クリエイターなど総勢3000名を超える。この特別丁寧に接しなければならない顧客との交流で磨かれたスキルと「東京・名古屋・大阪」の現場勤務で身につけたリアルな経験を組み合わせた、独自の「誰でも使える気配り術」に定評がある。
著書に、『気配りの正解』(ダイヤモンド社)『<落ちこぼれでも3秒で社内エースに変わる!>ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)、『逆境を活かす! 就活面接「エモロジカル理論」2015年度版』(実務教育出版)『1秒内定面接術」』(インプレス)など。これらの実績を買われ全国の大学や企業から講演・研修依頼が殺到。新聞・雑誌などメディア露出は50回以上。「世界からキャリアの悩みをなくすこと」をミッションとする。