アメリカのエンタメ系メディア「Variety」によると、アカデミー賞の選考・授与団体である映画芸術科学アカデミーは、新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック下で、応募作品の必要条件を一時的に変更し、ストリーミングでのみ見られる映画も選考の対象とした。

映画芸術アカデミー理事会は、これまでの選考の条件を、ロサンゼルス内の商業映画施設にて1週間以上上映することが必須としてきたが、こうした条件を一時的に撤回している。新たな条件のもとでは、実際の映画館での上映を伴わずオンラインでのみの発表となった作品も選考の対象となる。ただし、条件として元々は映画館での上映を予定していた作品のみに条件が適用される。また、作品のストリーミング、またはオンデマンド配信から60日以内に、映画館で公開された同じ日に映画を自宅にストリーミングするサービス「スクリーニング・ルーム」のメンバーズサイトで視聴できることが必須となる。映画館の営業が再開されれば当初の条件が適用されることになるが、その場合、必要資格となる地域はロサンゼルス以外に、ニューヨーク、シカゴ、マイアミ、アトランタ、ベイエリアが追加される。

アカデミー会長のデイヴィッド・ルービンと取締役のドーン・ハドソンは、声明で「映画芸術科学アカデミーは、映画の魔法のような素晴らしさを実感するためには映画館で観る以上の方法はないと確信しています」、「我々のこうした信念は変わりません。しかし、歴史的な悲劇ともいえるCOVID-19のパンデミックの影響により、我々はアカデミー賞選考の条件を一時的に変更せざるを得ません。こうした不透明な情勢の間、映画芸術科学アカデミーは、ともに活動するメンバーを援助しています。これまで以上に人々が映画を視聴している今、我々は作品が視聴されること、そして称賛されることの大切さを実感しています」と述べた。

また、アカデミーでは録音賞と音響編集賞の分野における変更もアナウンスした。従来は二つだったこれらの分野が音響賞の一つに統合され、これにより24部門あった賞が23部門となった。一方で、作曲賞の分野では、作中の音楽の60%がオリジナルの音源であることがノミネートの条件となった。

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