6月19日にリリースされたボブ・ディランの最新アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』が、14カ国で初登場トップ10圏内の記録を達成。これにより、ディランは1960年代から2020年代までの7つの年代(ディケイド)でアルバムがトップ40入りを果たした初のアーティストとなった。

39作目となるスタジオ・アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は、イギリス、アイルランド、ノルウェー、オランダ、ニュージーランド、ドイツ、スイス、オーストリアで首位発進。アメリカ、オーストラリア、ベルギーでは初登場2位、スウェーデンで3位、フランスとイタリアで4位と世界中で好調なセールスを記録中だ。全米初登場第2位は、ディランにとって2009年以来の高順位であり、全米TOP10入りを果たしたスタジオ・アルバムとしては18枚目となる。なお、これまでの世界での累計セールスは1億2,500万枚以上だという。


 
全10曲となる『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は、2016年にソングライターとして唯一のノーベル文学賞受賞者になって以来、新曲を集めたアルバムとしては初の作品だ。以下、丸山京子翻訳による米ローリングストーンのレビューを紹介する。

■ ディランが探索するのは、かつて誰も到達することのなかった領域だ

『ラフ&ロウディ・ウェイズ』は彼の8年ぶりとなる新曲によるアルバムであり、絶対的なクラシックと呼ぶにふさわしい1枚だ。『モダン・タイムズ』や『テンペスト』といった近年のディランのアルバムに通じる、寂寂とした厳かさをとどめるも、そこをさらに超え、アメリカの広大無辺なミステリーにまで深く入り込む。創造をもたらす活力には、今も驚かされ、正直怖くなるほどだ。しかし彼は自らのレジェンドの上に胡座をかくことを拒む。世界が、”ボブ・ディランというインスティテューション”に彼を祭り上げ、押さえつけ、ノーベル賞聖徒名簿の中に入れ、過去に防腐処置を施し、ミイラにしようとするたび、この漂流者は次なる脱出をしてみせる。『ラフ&ロウディ・ウェイズ』でディランが探索するのは、かつて誰も到達することのなかった領域だ。しかもさらなる未来へと、押し進み続けている。

- Rob Sheffield:Rolling Stone
 
7月8日にリリースされる今作の日本盤には、菅野ヘッケルと萩原健太による計2万字解説のほか、中川五郎の歌詞・対訳をまとめた52ページのブックレットが付属。加えて、購入者の中から抽選で、ボブ・ディラン直筆サインが入ったロビーカードが1名にプレゼントされる。詳しくは日本盤に封入された応募用紙をご覧いただきたい。


<リリース情報>

ラフ&ロウディ・ウェイズ:帯付ジャケ写.jpg

ボブ・ディラン
『ラフ&ロウディ・ウェイズ』
発売日:2020年7月8日発売
E式W紙ジャケット
解説・歌詞・対訳付
SICP6341-2(CD2枚組)
定価:¥3,000+税

収録曲:
DISC ONE
1.アイ・コンテイン・マルチチュード
2.偽預言者
3.マイ・オウン・ヴァージョン・オブ・ユー
4.あなたに我が身を
5.ブラック・ライダー
6.グッバイ・ジミー・リード
7.マザー・オブ・ミューズ
8.クロッシング・ザ・ルビコン
9.キーウェスト(フィロソファー・パイレート)

DISC TWO
1.最も卑劣な殺人