うるま市の養豚場で豚コレラ(CSF)の発生が確認されてから1週間が経過したが、沖縄への侵入の経路については依然として判明していない。発生農場を消毒し無無害化する防疫作業と並行して、国と県の疫学調査チームがどのような経路で沖縄に侵入したかや県内での感染ルートなどを調査している。 沖縄で採取されたウイルスは、遺伝子の一部が本州で見つかっているウイルスの型と一致している。国の農研機構動物衛生研究部門では、最初に発生が確認されたうるま市の養豚場で採取されたCSFウイルスの遺伝子解析が進んでいる。解析後、本州のウイルスなどと比較して変化を分析するため「結果が出るまでには早くても2週間程度はかかる」(農水省)という。ただ、目に見えないウイルスの移動経路を確実に断定することは難しさもある。

 県内での感染経路についても不明な点がある。うるま市内での豚コレラ感染は隣接した養豚場間で距離の近さによる感染が推測されているが、3例目の発生確認となった沖縄市の養豚場はうるま市の養豚場と人や豚の行き来などは確認されていない。

 本州で感染拡大の一因とされている野生のイノシシについて、県内では北部を中心に生息が確認されている。捕獲記録の南限はうるま市だという。県は、県猟友会の協力を得て沖縄本島に生息する野生のイノシシを捕獲し、豚コレラの感染がないかについても検査を進めていく。