新型コロナウイルスの感染防止でマスクを日常的に着ける人が増える中、マスクに隠れない目元を華やかにするなど、女性のメークにも変化が起きている。一方で、マスク着用による肌荒れや露出している部分だけが日焼けする「マスク焼け」など、肌トラブルへのケアにも関心が高まっている。  色鮮やかな化粧品がずらりと並び、香水の香りが漂う那覇市久茂地のデパートリウボウの化粧品コーナー。新型コロナ感染拡大後、店員らはマスクを着用しての接客や、来店客の肌に直接メークを施す「タッチアップ」の代わりにiPadでカラー診断するなど、さまざまな予防対策を工夫している。店頭での接客だけでなく、来店客の商品需要も変わりつつある。  エスティローダー沖縄リウボウ店に勤める花城美沙希さんは「マスクの摩擦による肌荒れや乾燥など、肌のトラブルが増え、保湿系のスキンケアに注目が集まっている」と説明する。また、マスク着用で女性のメークの仕方も変わっている。花城さんは「最近は目元メークへの関心が高い。マスクに隠れていない目元に華やかなアイシャドーを付け、チークをやや高めにのせることで、血色や全体的な雰囲気が明るく見える」と提案する。  国内化粧品大手の資生堂ジャパンでも同様に化粧品のニーズに変化が起きている。同沖縄支店の美容リーダー、板谷さちさんは「マスクを着けていると、口元が見えず、口紅を付けても落ちてしまうことから、口紅を付けない女性が増えている。代わりにアイメークや素肌をケアできる美容液の需要が高まっている」とトレンドを紹介する。  紫外線が強い沖縄だが、最近は日焼け止めを使用せずに、マスク着用を日焼け防止対策としている人もいるという。  高宮城皮フ科(浦添市)の高宮城敦院長は「マスクを着用しても最小限の日焼け止めは必要。日焼け止めが強ければ強いほど、肌に刺激を与えるため、海などに行かない限り、肌に優しいタイプを選んだ方がいい」と勧める。  マスクによる肌のトラブルで同院に通う患者も増えている。  高宮城院長は「肌が赤くなる人は、布製など刺激が少ないマスクを選び、布がない場合は赤ちゃん用ガーゼをマスクと一緒に使った方がいい。乾燥を防ぐにはしっかり保湿効果があるローションなどを使用することも大事だ」と助言する。コロナウイルスとの“共存”を見据え「散歩中など、周りに人がいない時は、マスクを外して皮膚を休ませるなどの工夫も必要だ」と話した。 (呉俐君)