山口祥義知事(右)から勲記を受け取る元多久市議の山本茂雄さん=県庁

 春の叙勲伝達式が9日、佐賀県庁で開かれた。地方自治や保健衛生分野の受章者に山口祥義知事が勲章と勲記を手渡し、長年の活動をたたえた。

 対象者14人のうち10人が出席した。山口知事は出席者一人一人の名前を呼んで、活動に賛辞を贈った。佐賀藩出身で「北海道開拓の父」と呼ばれる島義勇の言葉「厳寒を化(か)して麗春(れいしゅん)と作(な)さん」を引きながら、「それぞれの分野でいろんな春をつくられた。皆さんの見識、経験を後進に伝えていただきたい」とあいさつした。

 地方自治功労で旭日小綬章を受章した元多久市議の山本茂雄さん(75)は「地方自治や医療などの分野で、地域社会の発展の一助になればと職務に専念してきた。今までの経験を生かし、地域社会に貢献できるよう精進していきたい」と謝辞を述べた。(山口貴由)