大相撲初場所

 「時速150キロの球を、よく見ていられるもんですね」。第48代横綱の大鵬が王貞治さんに尋ねた。すると王さんは答える◆「頭でどうしよう、こうしようなんて考えていたら、とても打てるものじゃない。練習で体に覚え込ませているからこそ反応できるんです」。大鵬は「我が意を得たり」の思いだったという◆相撲も同じで、相手がこうきたらこういく、などと考えていたら取れない。体がとっさに反応するよう、稽古につぐ稽古で体に覚え込ませ、反射的な動きができるように「体得」しておかねばならない―。昭和の大横綱、双葉山が書いた『横綱の品格』の序文に、大鵬がそう寄せている◆大相撲初場所がきょう初日を迎える。昨年、土俵外の暴力事件で揺れに揺れた角界。すっきりしないまま迎える場所である。41度目の優勝を狙う白鵬関、4場所連続休場からの再起を期す稀勢の里関、そして鶴竜関。3横綱体制となり、どんな取り組みを見せてくれるのか◆世代交代を感じさせる新小結の貴景勝(たかけいしょう)関や、勢いのある小結の阿武咲(おうのしょう)関、前頭筆頭の北勝富士(ほくとふじ)関などの活躍も楽しみだ。「稽古場は本場所のごとく、本場所は稽古場のごとく」。双葉山の言葉である。稽古も本番も常に真剣勝負をしてこそ、本物の強さが宿るということだろう。そんな火が出るような勝負を期待したい。(章)

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