自閉症という個性

 東田直樹さん(25)は重度の自閉症で人との会話がうまくいかない。本を読んだり、歌ったりはできるが、人と話をしようとすると言葉が消えてしまう◆東田さんは、みんなから「変だ、おかしい、困る」と言われ続けて、自分は普通の人とは違う−ことに気がついた。「普通でない僕のことをみんなが“個性”と思ってくれたらなあ…」。そんな思いの中で、家族の応援と訓練で筆談というコミュニケーション方法を手に入れた◆東田さんが13歳の時書いた『自閉症の僕が跳びはねる理由』。なかなか理解されない不思議な言動を質問にし、その訳を本人の言葉で明かしている。「時間の感覚はありますか」「空中に字を書くのはなぜ」「どうしてパニックに」…。全部で58の質問◆自分の障害をそのまま受け止めた東田さんの回答は、いわば情報満載の研究書とも言え、今では世界各国で翻訳されベストセラーに。自分で自分の障害を理解するのは至難だろう。だが、理解から未来がひらけるのだ◆武雄市山内町の中尾優理さん(23)もそうである。家族ともども障害を受け止め、太良高からカナダ留学で英語をマスター。同じ障害の人が孤独に置き去りにされないよう、研究者になるため受験した英ヨーク大に合格。今、入学準備のため帰国しアルバイト中だ。中尾さんの未来にエールを!。(賢)


スゴ得でもっと読む

スゴ得とは?

関連記事

佐賀新聞の他の記事もみる

九州/沖縄の主要なニュース

佐賀 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

地域 新着ニュース

新着ニュース一覧へ

総合 アクセスランキング

ランキングの続きを見る

東京 新着ニュース

東京の新着ニュースをもっと見る

東京 コラム・街ネタ

東京のコラム・街ネタをもっと見る

特集

特集一覧を見る

地域選択

記事検索