唐津人形浄瑠璃保存会 活動の輪、国内外に


定期公演で人形に合わせて浄瑠璃を語る桁山幸太さん=唐津市鏡の海浜館

 唐津人形浄瑠璃保存会が、活動の輪を広げている。会員に大学生や外国人が所属し、海外公演を重ねるなど取り組みは国内にとどまらない。浄瑠璃指導者で会長の竹本鳴子さん(70)は「これからも門戸を広げ、古典芸能を根付かせたい」と話している。

 同会は2011年、佐賀県内に人形浄瑠璃の文化を根付かせようと発足。当初約30人だった会員は、現在50人に増えた。外国人は2人が所属する。

 18日に唐津市鏡の海浜館であった同会の定期公演では、阿波藩(現徳島県)のお家騒動を描いた「傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)」を上演。語りで久留米大2年の桁山幸太さん(19)=福岡県八女市=が、三味線で外国語指導助手の英国人ジョン・フィルニーさん(25)=唐津市=が出演した。2人が声と音色で、人形に命を吹き込んだ。

 桁山さんは小学生の時、学校の授業で竹本さんから浄瑠璃を習ったことがあった。「舞台に立った時の楽しさが忘れられなかった」。中高と野球に打ち込む一方、浄瑠璃人形のカタログを眺めていたという。今年1月から竹本さんに弟子入りし、月2回の稽古を重ねる。

 ジョンさん(25)も竹本さんの門下生の一人で三味線を習って2年になる。母国ではベースギターを弾いていたが「三味線の音は独特で演奏が難しい」と話す。奏者として腕前を磨くのはもちろん、外国人の観客のために演目の英訳にも挑んでいる。「帰国したら、英国で三味線を教えたい」と夢を描く。

 観客も日本人だけではない。唐津に寄港する外国クルーズ船の乗客に向けた舞台も開き、日本文化の発信に努める。2年続けて米国・ニューヨークでの公演も実施した。

 竹本さんは「会の立ち上げ当初、外国人が興味を持ってくれるなんて想像もしなかった」とした上で、「浄瑠璃には国境を越えて響く魅力がある。それを伝えるのが私の使命」と話した。


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