ながら防犯

 人のいい未亡人の自宅2階を練習場に借りた音楽家5人。実は現金輸送車を狙う泥棒で…。英国の古いコメディー映画「マダムと泥棒」である。貸間は通りを見張るのに都合がいい。泥棒のボスが家主のおばあさんに語る。「目は心の窓と言いますが、窓は家の目ですな」。亡くなった和田誠さんが映画のせりふを集めた『お楽しみはこれからだ』にある◆「家の目」は悪事を謀るより、防ぐ方に役立てたいものである。日ごろ地域で立ち番や見回りに励む防犯ボランティアは高齢化が進む。2013年には県内で約3万7千人いたのが、昨年は約2万6400人と1万人も減少。住民が安心して暮らせるよう目を光らせるのが難しくなっている◆そこで県警が呼び掛けているのが「ながら防犯」。ウオーキングや買い物、通勤・通学の途中で、あるいは庭いじりしながら「この辺で見かけない人がいる」「郵便受けにチラシがたまっている」と身近なちょっとした異変に目配りする◆要は住民が地域に関心を寄せることが、犯罪や事故の「抑止力」になるのだろう。取り組みを広める研修会も20日午後2時から、佐賀市のメートプラザ佐賀で開かれる◆はた迷惑な「ながら運転」「ながらスマホ」と違って、これなら胸を張ってやれそうである。うわの空の「ながら勉強」で今に至るわが身なれども。(桑)


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