佐賀での子育てについて、うれしかったことや困ったことを自由に話す参加者=佐賀市の本庄公民館

 国際結婚や留学などで外国から佐賀県に来て、勉強や子育てに奮闘する母親同士が、不安や悩みなどについて語り合う会(佐賀市国際交流協会主催)が11日、佐賀市の本庄公民館で開かれた。学校などから届く文書に戸惑ったり、言葉の壁に悩んだりするなど、日常生活の戸惑いを語り合った。

 インドネシアやベトナム、中国などから来た母親ら7人が参加した。行政や学校から届く書類について「量が多くてびっくりした」「ルビがないため理解が難しく、締め切りを逃してしまう」などの意見が出た。

 母国語の習得が完全ではない中、日本での生活をスタートした幼い子どもたちにとって、言葉の問題は大きな課題の一つ。言葉が理解できないために「静かに人の話を聞く場面で動き回ってしまう」などの行動をとる子どもがいるが、保育園などからは言語の問題でなく「発達障害の問題」と決め付けられ、親が不安にかられるケースが多いことも指摘された。

 「佐賀で出産した。優しく丁寧に接してもらった」という声があった一方、自身が勤務先で差別されたり、「肌の色が違う」などと子どもがいじめられたりと、つらい体験の告白も続いた。ベトナム出身のチン・ティ・ゴック・ランさん(35)は「制度や情報だけでなく、佐賀での子育てを経験してきた人の話は参考になる」と話した。

 同協会は今後も語る場を開き、母親同士のネットワークづくりや困り事の解決に向け、意見を行政の担当課に届けるなど工夫していく。