佐賀銀行文化財団新人賞を受賞した浦郷壮さん(右)と大坪健人さん=佐賀銀行本店

 将来性豊かな若手芸術家に贈る「第29回佐賀銀行文化財団新人賞」に陶芸家の浦郷壮(そう)さん(38)=武雄市、ピアニストの大坪健人(たけと)さん(30)=佐賀市=が選ばれた。佐賀市の佐賀銀行本店で7日、贈呈式が開かれ、盾と副賞の100万円が贈られた。

 浦郷さんは武雄市生まれ。日本工芸会正会員。九州産業大芸術学部を卒業後、県立有田窯業大短期ロクロ科で学び、武雄市武内町の「壮明窯」で日展会友の父好文さん(71)と作陶に励んでいる。

 2012年、日本伝統工芸展に初入選し、2014年の田部美術館大賞「茶の湯の造形展」で大賞を受賞。2017年には日本陶芸展に初入選を果たした。繊細な造形感覚を基に、ろくろで成形した青白磁の壺、鉢に水の流れ、風の流れを表現した作品を手掛けている。

 浦郷さんは「人として、作家としても成長し、感動される作品を残していきたい。『陶芸家になりたい』という子どもたちが増えるよう、後継者づくりにも取り組みたい」と語った。

 佐賀市生まれの大坪さんは4歳でピアノを始め、14歳でポーランド国立クラクフ室内管弦楽団と共演。佐賀西高在学時から演奏技術が注目され、京都市立芸術大音楽学部を経て同大学院を卒業。ドイツに留学し、ドレスデン国立音楽大学院を昨年、首席で卒業した。

 宝塚ベガ音楽コンクール3位、フッペル鳥栖ピアノコンクール3位・月光賞、昨年は県音楽協会新人賞を受賞した。ドイツ製ピアノ「ベヒシュタイン」を備えたギャラリー&ホール「奏楽庭(そらにわ)」(佐賀市)を拠点に、活動に打ち込んでいる。

 大坪さんは「留学を終えて佐賀に戻り、何ができるかと考えながら活動を始めたばかり。地域の文化、音楽、芸術に貢献できるよう頑張りたい」と話した。

 同賞は29回目で、受賞者は70人になった。