その場であんを詰めて提供されたちゃわん最中=有田町大樽の春陽堂

 有田町の銘菓として二十数年前まで親しまれていた「茶わん最中(もなか)」が、21、22日の両日、新たな形で復活し、販売された。茶わん形の皮にあんを詰めた菓子やランチの料理として提供し、町内外の人たちが堪能していた。

 商品名を「ちゃわん最中」と新たにし、町内5カ所で取り扱った。“初代”の最中を考案した春陽堂の建物で、現在はまちづくり拠点のまちのオフィス春陽堂には、発売前から行列ができた。あんバターと桜あんを、その場で皮に詰めて提供、箱入りも販売した。

 町内の辻政俊さん(85)は孫の誕生会や手土産用に購入し「有田らしくて友人にも贈りたい。常時販売してほしい」と要望。嬉野市の林幸子さん(72)は「形もいい。夫と味わいたい」。“初代”を食べた住民も買いに訪れた。

 飲食店kasaneでは皮を料理の器として活用。鶏レバーペーストのキンカン添えをランチで出した。

 最中はまちづくりに携わる住民らが復活を手掛け、NPO法人灯す屋が商品化。今後、イベントでの販売や、地元企業向けの注文販売などを計画している。