伊万里ちゃんぽん新橋店が販売を始めた呉豆腐。今村さんは、呉豆腐を材料にしたスイーツなど新メニューも研究している=東京・西新橋の同店

 東京・西新橋の伊万里ちゃんぽん新橋店が、有田町の郷土料理として知られる「呉豆腐」の販売を始めた。有田町内に工場を新設し、引退した呉豆腐職人から作り方を伝授してもらった。気密性の高いパッケージに力を入れ、保存料など添加物を使わない製法を追求した。同店で販売をスタートし「タピオカの次のブームを」と売り出す。

 販売する呉豆腐は1個250円。県産大豆で作った豆乳やくず粉、デンプン、塩、水あめで作る。賞味期限は8日間。県出身で店主の今村紘實さん(52)が「呉豆腐を店で出した方がいい」と知人に勧められ、2016年12月の開業時から県内で仕入れメニューで提供していた。

 お客にも評判が良く、店でも自家製を試みるようになった。昨年3月に2500万円を設備投資して約30平方メートルの工場を有田町に建設した。材料の比率や温度、手順など数百通りのパターンを試行錯誤したものの、独特のもっちりした食感にならなかった。同町で工場を閉じていた呉豆腐職人の久保田誠さんに師事し、コツを教わった。「プルンとした理想的な食感になった」(今村さん)という。

 包装紙は常連客が手掛けた。ローマ字で「GoToFu」と表記し、外国人にも豆腐の一種としてアピールする。現在も商品化の試行錯誤を続けており、店のメニューでも呉豆腐を使ったスイーツやチョコレートなどメニューの研究も続けている。国内でも注目を集める台湾スイーツ「豆花(トウファ)」も参考にしている。

 地元の他店と競合しないよう、都内を中心に販売する。今村さんは「タピオカブームの次は呉豆腐というぐらいのつもりで、有田の呉豆腐を東京で広めたい」と話す。問い合わせは同店、電話03(6206)1143。