山之上飛鳥さん

 全国で23人いる高校生平和大使の一人として、核廃絶を訴え続けている。武雄高2年の山之上飛鳥さん=有田町黒川。「平和の祭典」であるオリンピックは、自身の活動と目的が重なる部分もある。大役に「平和への思いを胸に走りたい」と心待ちにしている。

 小学生の頃、平和大使になる夢を抱いた。きっかけは、ノーベル平和賞を最年少で受賞したマララ・ユスフザイさんの存在。「銃撃を受けたことも、逆に活動の背中を押してくれたと行動する姿に、自分も何かできればと思った」という。

 昨年8月、スイス・ジュネーブで、集めた反核署名を国連欧州本部軍縮部に提出し、演説。各国大使らと話す機会も得たが、核保有国、原発大国からは自国の正当性を主張された。日本が核兵器禁止条約に署名していないもどかしさも感じるが、「唯一の被爆国の日本が、核廃絶を訴えることは責務」と前を向く。

 「いがみ合っていたとしてもスポーツマンシップで戦う大会が続いてきたのは人類の宝物」と五輪の意義を語る。「聖火リレーは、多くの人が身近な場所で大会を感じられる点がいい。また、皆さんがどんな思いでつなぐのか、最後まで見届けたい」。競技では、選手の精神面のコントロール法や、思いあふれるコメントにも注目している。