127の陶片から武雄で焼き物が始まったころの陶器や技法を紹介している企画展「かけらで再発見」=武雄市図書館・歴史資料館

 江戸初期の武雄の窯跡から出土した陶片などを展示する企画展「かけらで再発見」が、武雄市図書館・歴史資料館で開かれている。武雄で作陶が始まったころの陶器や技法の特徴を紹介、朝鮮陶工の技術をアレンジしていく姿もうかがえる。

 1600年代から1670年代ぐらいまでに、武内町や西川登町で操業された五つの窯から出土した陶磁器や陶片など127点を展示。これまでの遺物を改めて整理して特徴などを解説したパネルを添えている。

 七曲窯跡(武内町真手野)から出土した甕(かめ)は朝鮮半島伝来の叩(たた)き技法で作られている。日本の甕よりも薄くて軽く、日本の甕には見られない取っ手が胴に付いていて、生活様式の違いが分かる遺物。青磁碗(わん)などの磁器も作り始めた宇土谷(うとんたに)1号窯跡(同)の出土品としては、藁灰釉(わらばいゆう)や鉄絵を施した皿が紹介されている。

 白木原1号窯跡(西川登町小田志)からは武雄南部初の型紙摺(かたがみずり)を施した皿や褐釉(かつゆう)印花文の鉢が出土、技法の変遷を伝えている。白木原2号窯跡からは製品を並べて焼く時に釉薬でくっつかないようにする道具「中空トチン」も出土している。釜ノ頭窯跡(同)では多様な技法を組み合わせた作品も見られる。

 各窯跡の出土物のほか、象嵌(ぞうがん)や刷毛目、型紙摺、鉄絵緑彩、流し掛けなどの技法も紹介して、陶片と見比べながら楽しめる。

 企画した市文化課は「さまざまな調査が進む中で遺物への評価も変わってきている。中国や朝鮮半島から伝わった技術をアレンジして成長していく武雄の焼き物を知ってほしい」と来場を呼び掛ける。4月5日までで、3月28日、4月2日には午後2時から展示解説もある。