2018年7月の西日本豪雨で冠水した住宅地=唐津市養母田(市提供)

■市中心部 松浦川流域、ほぼ浸水想定

 唐津市は昨年3月、市内を4ブロックに分けた防災マップを全戸(約4万9千戸)配布した。土砂災害、浸水、津波、洪水時の氾濫などの想定を色分けして地図上で紹介している。

 市全域では、土砂災害警戒区域が2399カ所と県内でも突出しており、各地に点在している。松浦川流域もほとんどが浸水の想定区域になっており、6時間で515ミリの降雨想定で最大5〜10メートルの浸水が想定される場所もある。

 流域西側にある養母田地区の養母田交差点付近は市内でも土地が低く、浸水しやすい。地区内には土砂災害の警戒区域もあり、注意が必要だ。

 2018年7月の西日本豪雨では5日から8日にかけ、地域気象観測システム(アメダス)で337ミリを記録、6日夕方には市内全域で避難指示が出た。土砂災害警戒区域もある養母田では、雨が小康状態となった後も避難指示を継続。冠水などの被害も出ている。

 養母田地区に限らず、家族や地域で普段から災害への備えをし、早め早めの避難を心掛けてほしい。

 

■市南部 厳木、徳須恵川も氾濫注意

 雨量が比較的多い山間部にある市南部の相知、厳木町。河川上流から水位が上がるため、上流域の浸水想定区域は特に警戒している。防災マップでも松浦川、厳木川、徳須恵川流域は河川氾濫の注意が必要な場所が多い。

 西日本豪雨(2018年7月)では内水氾濫が起き、相知町佐里の県道?号が約100メートルにわたって水没した。約2メートルの床上浸水被害に遭った住民を救助した一幕もあった。昨年8月の佐賀豪雨でも北波多地区の市道石志線をはじめ、徳須恵川流域の各地で冠水被害に見舞われた。

 経験上、累積雨量が300ミリを超えると市内のどこかで土砂崩れや道路冠水などの影響が出てくることが多い。厳木川流域は大雨時、河川氾濫と土砂災害が同時に起こる可能性がある。

 6月25日から27日にかけ市内で大雨警報が出たが、公民館を自主的に開け、防災無線を通し「不安な人は避難を」と促す地区があった。自主防災力向上につながる動きと期待している。